自然の中で癒しを追求するホテル「妙見石原荘」

古代から続く温泉文化を現代の設計で表現

自然の中での癒しを追求するホテル「妙見石原荘」は、人間が本来持っている自然治癒力を高めるとされる自然温泉を取り入れたホテルです。

このホテルは、日本古来から伝わる自然温泉の文化を楽しむことができる半露天の空間を持っています。不必要な装飾を省き、自然素材を組み合わせたタイムレスなデザインの空間です。

客室のデザインは、病気の治療や疲労回復のために温泉旅館に滞在し、温泉の効果を利用するという考え方を基にしています。窓から見える豊かな峡谷の美しさが主役で、装飾は可能な限り省かれています。伝統工芸品である組子、和紙、天然石などの力強い素材が五感を刺激します。

半露天の空間には温泉と休憩スペースがあります。目を気にせずに好きな時間に温泉を楽しむことができます。入浴後の心身を川からの風が癒します。

この温泉の源泉は客室のすぐ近くから湧き出ているため、新鮮な状態で提供することが可能です。温泉に浸かることで体が温まり、血管が特に末梢血管が拡張します。血管が拡張すると血流が改善し、酸素と栄養素を含んだ新鮮な血液が体全体に広がりやすくなり、血液中の廃物や二酸化炭素を運ぶ機能が活性化します。つまり、代謝が改善し、体内の不要な物質の排出を促進します。

80年以上前の古い本館の改装だったため、構造を維持しながら新しいデザインへの挑戦が求められました。また、仕上げに使用した素材は和紙、木、石などの自然素材で、それぞれの職人に依頼しました。

居住性を向上させるために、空間は大まかにベッドルーム、リビングルーム、半露天の露天風呂の3つの空間に分けられています。半露天の空間は、敷地内から湧き出る自然温泉を、光、風、水、四季の変化を感じながら楽しむことができる贅沢でリラックスできる空間です。不必要な装飾を省いた伝統的な日本の工芸品を積極的に使用し、高品質な自然素材と工芸技術の粋を集めたタイムレスな空間となっています。

このデザインは、プロフェッショナルと産業要件を満たすように設計された実用的で革新的な創造物に授与される、鉄のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞2022を受賞しました。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: GO FUJITA
画像クレジット: All photo Nacasa & Partners
プロジェクトチームのメンバー: GO FUJITA
プロジェクト名: Myoken Ishiharaso
プロジェクトのクライアント: Gosize Co., Ltd.


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